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about Baden Powell set list & live report live Photographs special






special


ぼくの尊敬するご主人様。
ご主人様の尊敬するバーデンパウエル。
そこんとこ、聞いてみた。(げ)




◆ウエキ弦太さんのインタビューです◆




※当ページの写真・記事は、ご本人の了承を得て撮影・掲載しています。


バーデンパウエルとの出会い】

ガットギターを弾き始めた10年前。
たまたま知り合いから借りたカセットテープにバーデンの
『イパネマの娘』が入っていて、衝撃を受けました。
あまりの衝撃に?コピーすることさえ中途放棄していましたが、
その後、ライブ版の『ジェット機のサンバ』を耳にし、
「これだっ!」と改めて一大奮起。

以来、未だ離陸準備中!です

【バーデンパウエルを尊敬するに至った経緯】

尊敬というより憧れといったほうが、僕の心情に近いでしょうか。

僕がバーデンに惹かれる理由のひとつは、
土臭いリズムを打ち出すギターです。

アコースティックギター、ボサノバといえば、
カフェブランチのBGMで流れる、優しくて、軽やかで、気持ち良くて、
いかにも癒し系の音楽というイメージを抱く方が多いと思いますが、
バーデンのそれは、全く違います。

美しいメロディーや音色、コードワークはもちろんのことですが、
バーデンの攻撃的ともいえるギターは、僕のブラジルギターに対する
概念をすっかり変えてしまいました。

これは、僕の解釈ですが、アメリカへ渡った黒人からブルースが生まれたように、
黒人の血をひくバーデンは、A.C.ジョビン、ジョアン・ジルベルトらが
白人として確立したブラジル音楽とは方向性の異なる、
ショーロやサンバの特徴をより明確に打ち出したブラジル音楽とリズミックな
アフリカ音楽との融合を確立したように思います。

だからでしょうか、バーデンのギターには、いつも哀しみが溢れている気がします。
時代、生活、人種といった、僕のようなひよっこの甘ったれには、
およそ想像もできない深い背景を感じます。
その哀しみ、背景に、南米独特の明るさ、情熱、バイタリティーが相まって
バーデンのサウンドは出来上がっていると思います。

そんな彼の哀愁漂う力強いサウンド、ギターに惹かれます。
僕もバーデンのように、優しい、気持ち良いだけではない、
攻撃的で情熱的で骨太な、土臭いギターが弾きたいと願っています。
腹の底、心の芯にずしんと響くようなギターが弾きたいです。


【今、Powelろうと思ったのは何故?】

ずっと、いつかPowelりたいと思っていました。
でも、バーデンのギターに近づくなど、並みの努力で出来るわけもなく、
10年経って、やっと、僕が感じるバーデンのギターを僕なりに表現するなら
許されるのではと思い決心しました。

10年経った今でも、聴けば聴くほど、弾けば弾くほど
バーデンのギターワークの素晴らしさを発見、実感します。

バーデンを知って10年、この節目の年に、
まだまだ未熟ではありますが、Powlることが出来て幸せです。

Powelる第二弾、第三弾のためにも、今回のライブは、
僕の糧になったはずです。





げんぴょんのノート