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about Baden Powell set list & live report live Photographs special






set list & live report


首にぶら下がりながら聴いたこの日のライブ。
僕なりの視点で、
忘れないようにあれこれメモってみた。(げ)








set list

1st

2nd encore

 ◆ Garota de Ipanema

 ◆ Consolacao

 ◆ Tristeza e solidao

 ◆ O Astronauta

 ◆ Manha de carnaval


 ◆ Tristeza

 ◆ Apelo

 ◆ A Chuva

 ◆ 五木の子守唄〜よさこい節

 ◆ summer time


 ◆ Samba do aviao
   (ジェット機のサンバ)

 ◆ Berimbou

 ◆ 愛を語ろう

 ◆ 明日が見えるまで

 ◆ あの日と同じ空の替え歌

▲ ステージタイトル及び曲名をクリックすると、ジャンプします ▲

※ポルトガル語を一部表記しきれていません。ごめんなさい。








1st stage report



まずはMC


「みなさんようこそ!」

「今日は『GENTA Powelる』ということで、
いつものGENTA LIVE」とは違って一切歌ナシです!」

のっけからいきなりしゃべりはじめました。
客席からは早くも笑いが。

めずらしく1曲ずつ曲の説明をしながら進んだこの日のライブ。


「どこまでバーデンパウエルに近づけるかは、聴いてのお楽しみ!」



 1.Garota de Ipanema 
 (イパネマの娘)

「まずは3人でおなじみの曲から」
ベースの新岡さんとパーカッションの小松さんを呼びこんで
この曲から。

折に触れ披露される逸話ですが、
弦太さん、日本でのあるイベントで
イパネマの娘(の曲のモデルになった女性)の娘と、その娘(つまり孫)
に会ったことがあるそうです。

彼女達は、
「その下には何もつけていないだろう!」
感じで、白いスーツを着ていたそうな。


ライブの始まりを飾ったこの曲
右手の親指に刻まれる低音がくっきりしていて、
新岡さんのベースともあいまって、
いつも以上にリズミカルな感じがしました。



 2.Consolacao 

「慰め」「慰安」「気晴らし」「慰めの言葉」
そんな意味のタイトルだそうです。

この曲、バーデン・パウエルの作品の中でも、
ドロドロした土臭い感じの強い曲で、
「いつかこんな曲ができたら」と思って選んだそうです。


「ちょっとでもなんかあったら『ひょう!』とか言ってもりあがって下さいね」

もちろんです。


お客さんをあおってから始まったこの曲。
ここから、ハーモニカの八木さんも加わります。


この曲。
ギターがもう、かっちょいい。
ハーモニカとのぶつかり合いというか、
抜きつ抜かれつ、みたいなところが、とびきりかっちょいい。

うひょう!



 3.Tristeza e solidao 
  (悲しみと孤独)

「tristeza」は何度も聴いたことがあるのですが、
この曲は初めてのような。どうだったかな。

「tristeza」だけでなく「e solidao」とついているだけあって、
悲しみというより、
追い詰められてどん底で
「誰も触れてくれるな。どうせ俺は孤独さ。」みたいな。

そんなずーんとした曲で、
最後を高音で「ぴーん」と抜いたのが
いつも以上により引き立って、印象に残りました。



 4.O Astronauta 

「次は『野口さん』という曲です。わかるかな?」
 
 
「宇宙飛行士」です。
個人的に、今日の目玉曲でした。
 
いつもは「ジェット機のサンバ」とくっついたGENTAアレンジで聴くこの曲。
CDで「宇宙飛行士」と「ジェット機」を聴くまで、
「『ジェット機のサンバ』はこういう曲なんだ」と思っていました。
 
GENTA演奏で、単品フルで聴くのは初めてです。
 
「宇宙飛行士」
「ジェット機のサンバ」
「Tempo Feriz」
は、
コード進行が近くて、初めて聴いたときは区別がつかなかった、と弦太さん。
「バーデンパウエルの持っている『宇宙』『空へ飛び立つ』というイメージは、
こういう似た感じを持っているんですね」
とおっしゃっていました。

ふむふむ。

で、今日の「宇宙飛行士」
 
「ジェット機」でいつもイントロに使われている、
ゆったりした部分
(宇宙遊泳のイメージ、でしょうか。真空の、無音の世界な感じ。)
が短めで、ちょっとびっくり。
 
曲はすぐにアップテンポになりました。
宇宙に行くことの、夢・憧れ・希望・楽しさなんかが
表現されているのでしょうか。
わくわく、とても好きな感じです。
 
また聴きたい!聴きたい!と思いました。
わはは、楽しい!たーのしーぞー!!



MC

弦太さんは、バーデンのライブを
1度だけ、幸運にも日本で聴くことができたそうです。
 
 
弦太さんはこう語りました。
 
最初にブラジルギターやボサノバ、サンバと出会った頃は
非常にソフトなものが多くて、
バーデンパウエルの『イパネマの娘』を聴いたとき
「一体これはなんなんだ!」
と思った。
攻撃的で、熱い、ドロドロしたかたまりみたいなものを感じた。
 
 
バーデンについての本を読んでいくと
彼が白・黒の人種差別の中、
黒人社会に近いほう、ドロドロした中で生活していたことがわかった。
 
 
 
そして
「これだな」
と思ったそうです。
 
まだまだバーデンに迫る旅の途中。
もっともっと弾きこなして、みなさんに聴いてもらいたいから、
POWELる2・POWELる3、と続けていかないと、とも。
 
 
「なぜバーデンを好きになったかというと、
ただ、良かったから。かっこよかったから。
それだけしかない。
そんな思いを、すばらしいミュージシャンとともに伝えられたら、と思います」


 5.Manha de carnaval 


同名の映画の挿入歌でもあるというこの曲。
 
なんとも悲しいギターの音でした。





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2nd stage report



難しい曲は1stで終わったそうで、
いくぶん肩の荷がおりた様子で始まった2nd。
 
MCも1部の真面目さとはうってかわって、


いつもの調子に戻ってきました。


 1.Tristeza 

MCはなしで、おなじみの「tristeza」から始まりました。
1stでは「悲しみと孤独」でしたが、
これは「悲しみ」
 
「悲しみ」と言っても悲しい曲じゃなく
「悲しみを吹き飛ばせ」とばかりに
明るく楽しい曲です。
 

たのしい2部の始まりにぴったり



 2.Apelo 

「哀訴」という邦題がついています。
 
弦太さんの演奏ではよくありますが、
曲が終わってからが勝負というか、
終わりぎわの美というか、
最後の最後で、これでもかこれでもかと
音の波がやってくるのが好きです。
余韻が残って。


この演奏では、それがふんだんでした。

聴いているほうはもちろん、

演奏するほうも楽しそう。
一音一音、お客さんの反応を確かめながら。
ライブの醍醐味です。



 3.A Chuva 

以前に八木さんと2人でバーデンの話しになったとき
「いい曲あるよね」と八木さんが言っていたのが、この曲だそうです。
(八木さんはそんなことを言ったのはすっかり忘れている様子でしたが(笑))
 
 
この「Chuva」の意味を、弦太さんが小松さんに聞いたところ、
「人の名前」と答えたそうです。
 
シウバ!
プライドじゃん!
 
それを聞いた弦太さんは
「戦いの後、疲れを癒す格闘家」なイメージを作っていったそうです。
あるいはアリスの「チャンピオン」の主人公のその後、みたいな感じでしょうか。
 
しかしライブ前日に別の方に確認したところ、意味は
「雨」
とのこと。
前日に確認しておいてよかった・・・、というお話でした。

うん、たしかに「雨」のほうが合っている(当然ですが)。
しっとりと、まったりと、
降り続ける、雨。


きれいな曲です。
 



 4.五木の子守唄〜よさこい節 

ここまでバーデンの曲が演奏されましたが、
バーデンの要素を取り入れつつ弦太さんがアレンジした
日本の曲が披露されました。


ここでは、
弦太さんが八木さんとの思い出話を披露。

長いお付き合いだ、ということは知っていたのですが、
弦太さん中学2年生の頃からのお付き合いだそうです。
当時のエピソードも、紹介していました。


中学生、というと、
おそらく弦太さんが音楽を志すより前です。

その頃にもう音楽活動をされていて、
どきどきしながら、
「ハーモニカかっこいいですね」
やれば?
なんてとりつく島もないやり取りをしていた方と


一緒にCDを作ったり、ライブをしたり、


めぐりあわせとは不思議なものです。



 5.summer time 

「夏にしかできない何曲かのうちのひとつを」

と、この曲で本編はしめくくられました。

1stで演奏された「Consolacao」のような
混沌とした風味が少しするような。

でも、夏の曲。
さわやかに、熱く。

「POWELる」のしめに
ふさわしい1曲、という感じです。

うん。

うんうん。


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encore report


MC

アンコールの拍手に、
はけることなくマイクに向かった弦太さん。


この日使っていたおなじみのギターについて触れました。


このガットギター、1995年に新品で手に入れた楽器で、
丸10年のついあいだとか。


弾き始めて3年目に
バーデンパウエルを
「とてもすごい!」と思い好きになって、
最初は、指だけで弾くなんて考えられなくて、
でも、指の、ニュアンスの細かさを知ったらピックがだめになって、
今はピックにもどったり、いろんなこと試しているのですが。


とか


次に演奏する曲が弾けるようになりたくて
バーデンを弾き始めたのだけれど、
ある先輩に
「今はいい。でもいずれ、ソロギターの恐ろしさを知るぞ」
と言われた。


とか


色々なお話が湧き出しました。
いよいよライブも、
本当のしめに入ったな、という感じです。



 1.Samba do aviao 
  (ジェット機のサンバ)

というわけで、GENTAリスナーにはもうおなじみの
この曲。
アンコールにうってつけです。


「では、空高く!」


と始まったのは
「明日が見えるまで」の前奏。


いつもイントロに使っている「宇宙飛行士」は
すでに披露してしまったので、今日は特別バージョンです。


うははははー、すーてーきーだー!



曲の途中、ジェット機が離陸したあとくらいから
小松さんがシャカシャカとリズムを鳴らし始めました。
それを待っていたかのように、
舞台袖で、
新岡さんと八木さんもマラカスを振り参戦。


弦太さんも
「おっ!」というふうに顔を上げ、
袖の即席リズム隊を見てニヤリ。


かゆいところに手がとどいちゃうメンバーですね。
ひゃう!!


そんなわけで
8/12のジェット機は、
明日に向けて、高く高く飛び立ちました。



 2.Berimbou 

アンコールの最後には
パーカッション小松誠司を大フィーチャーしての「Berimbou」。

この曲は何度か聴いたことがありましたが、
楽器の’ビリンバウ’入りで聴くのは初めてでした。


弓形をした、独特の響きのする楽器。
初めて見ました。


ブラ ジルの伝統的な格闘技「カポエイラ」で、
戦っている二人の周りで、囃し立てる時に使われる楽器だそうです。

なるほど。

何かの儀式が始まりそうな音です。
力強いギターの弦さばきとも共鳴しあって、
えもいわれぬ激しさが。

ハーモニカとベースのパワーで
その激しさもどんどん加速します。


いやー、かっちょよかった。



 3.愛を語ろう
 

「せっかくだから、ボサノバちっくな僕の曲を」


歌わない、と言ったくせに、
やっぱり歌いますね。ふふ。


マイクがなくても大丈夫な、
スーパーコーラス新岡誠を従えて


お約束の「歌いなおし」も忘れずに。
にひひひひ。




 4.明日が見えるまで 

「愛を語ろう」でおしまいかと思いきや、
弦太さんかなり気分がよくなってしまったのか
「もう1曲やります!」
と、歌2曲目。


「さっきジェットのとき使っちゃったから」
と、イントロなしでいきなり歌から始まりました。

おおおおお。

こんなこともするのですね。


「数ある名曲の中でも、とっておきのやつ」

シンガーソングライターとしては、
間違いなく代表曲ですね。
CDの中の曲ではいちばんすきです。



 5.あの日と同じ空の替え歌 





そしてオーラスは、
おきまりのこの曲。
初めて聴く方が多かったのか、
一言一言に笑いが起こっていました(笑)。


最後におまけでちょっとだけ口笛が入って、


ふんわりと
ほんわかと


ライブは終わりました。


終わっちゃったー。
あああああ。





そして。



『以上です!!』



アンコールもたっぷり1ステージぶんありましたが、

本当に、本当に、あっというまのひとときでした。




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げんぴょんのノート